英語の教材
電車に乗れば英会話の教室の宣伝だらけである。
ビシっとスーツを決めたビジネスマンが英語ネイティブと思われる人たち相手にカッコよくプレゼンをしている絵だ。
実際のところ、仕事ができるのと英語ができるのは別の能力じゃないかと思うが、それは置いておく。
で、大概の人はその料金表を見て愕然とする。「高すぎる」と。
そうなるとどうするかというと、「教材」を探す。
「聞き流すだけで、英語が口をついて出てくる」とか「英語脳をインストールする」とか「中学レベルの英語でOK」とか。
こうした教材の宣伝を見るにつけ非常に興味深いものを感じる。
宣伝の特徴としては、
・学校英語は文法中心で役に立たない
→「敵」の存在を明らかにし、学校の英語が苦手だったことによる自己肯定感の低さをどうにか改善してくれそうにする
・この教材一つで十分!みたいに強調
→英語という言語を使いこなすのにDVD3枚くらいでは、実際には足りない
・最短距離で身に着けられる、を強調
→急に英語が必要になった人はこうした文句に弱い。
さらに言うと、こうした人は英語が必要なくなりそうになると、急にやめる。そしてまた必要そうになると楽して学ぶ系の教材を漁る、という無限ループに陥る
なんていうマーケティングのテクニックが満載なので非常に楽しませてもらえる。
そうした視点を持つと、ただのチラシやLPなんかも楽しめるのではないだろうか。